読書

ルルージュ事件が意外と面白かったので、もう少しエミール・ガボリオの作品を読みたいと思ってAmazonで検索したところ、なぜか100円(税抜き)という驚きの価格で販売されている作品がありました。それが「ファイルナンバー113:ルコックの恋」と本作品でした。
しかし、翻訳者の方が馴染みのない名前。100円という価格もあって本当に大丈夫かな?と思いながら読み始めました。

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前回設定がずさんで期待はずれのパオロ・バチガルピ「ねじまき少女」なんか読んでしまったために、口直しをする小説を探していました。
そこで、去年から今年にかけてクリスティ作品のいくつかが映像化された(「そして誰もいなくなった」(「アクロイド殺し」こと)「黒井戸殺し」やマープル役が出ないマープルもの)ことに刺激されてもいたので、久しぶりにクリスティを読んでみようかなと思いました。
「オリエント急行殺人事件」で意表を突かれ、「そして誰もいなくなった」で唖然とし、「アクロイド殺し」や「ABC殺人事件」でひっくり返った経験から、クリスティの作家としての技量は素晴らしい!本当に小説の醍醐味を感じさせてくれる作家だと常々思ってはいましたが、実は主要作品以外それほどたくさん読んでませんでした。
そこでこれまであまりマープルものは読んでいなかったので、既読の作品は飛ばして、できれば発表年代順に全部読んでみようかなと思いました。
ミス・マープルものの長編は「牧師館の殺人」から始まり、「スリーピング・マーダー」(実際は最後に書かれたミス・マープルものではないそうですが)で終わる全部で12冊。うち既読は「牧師館の殺人」「予告殺人」「スリーピング・マーダー」の三冊。残り9冊読むのはなかなか辛かったですが、元々クリスティの作品はサクサク読めるので、読むのが遅い自分としては割と早く読み終えたと思います。

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この作品は独特の時系列も場所も登場人物も区切りなく混じり合う文体になっているので、最初混乱します。そのため、感想だけでなく登場人物や舞台をまとめてみました。しかし、ジグソーパズルが次第に解けていく過程を楽しみたいなら、この続きは読まないことをお勧めします。(激しくネタバレもします)
それから、ラテンアメリカの作家の作品ですが、マジック・リアリズムのカテゴリに入る作品ではないので、その点については期待しないようにしましょう。

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トマス・ハリスの「レッド・ドラゴン」(新訳版)を読みましたのでその感想を書きたいと思います。
ただし、この作品を読もうと思っている人は(ネタバレはしない程度に書いたつもりですが)以下の私の感想や他のレビューは読まないことを強くお勧めします。

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平山瑞穂氏著「愛ゆえの反ハルキスト宣言」という本を図書館で見つけました。
冒頭だけ読んだのですが、この本に書かれていることがまさに自分とそっくりで膝を叩いて快哉を叫びたくなりました。
そのまま借りて全て読みたかったのですが、涙を呑んで思い留まったのは最新の「騎士団長殺し」までを網羅してネタバレを含んで書かれているためでした。
自分で全部読んでない本を紹介するのは躊躇われるのですが、村上作品を全て読んでいる、またはネタバレを恐れない同じ思いの同士に向けて書きたいと思います。

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