ASUS Transbook mini H103HAF、購入レビュー(後編)

さて、前回長くなりすぎたので、ここからようやくレビュー本文です。
前編の最後でちょっとだけ書きましたが、良かった点がemacsを使えるというだけ(笑)で、身も蓋もありませんでしたね(笑)。
今回はもう少し細かく書きたいと思います。

ここからは写真入りで。

箱。H103HAFの記載は箱の裏にあります。

箱を開けたところ。

同梱物。ACアダプタはプラグを収納できないタイプ。USBケーブルはかなり短め(80cmくらい)。

本体です。

キーボード側。ファブリックタイプです。

側面。ヘッドホン端子、USB Type-A、充電用microUSB、スピーカーがあります。

側面反対側。ボリュームキー、micro HDMI、スピーカーがあります。音質はそんなに悪くない。

電源スイッチは上部にあります。感触はあまり良くない。

キーボード。右fnキーがカーソルキーの外側にあります。

ペンホルダー。ASUS PENが入る太さではありません。

キックスタンドの内側という驚きの場所にあったmicroSDカードスロット技適マーク。

ここからは感想です。
使い始めて最初に失望したのがペンホルダーです。
公式の製品写真を見ると、いかにもペンの胴体が入りそうに丸くなっていますが、実際にはとてもこの輪の中にASUS PENのような太いものが入りそうになくて悩みました。結局クリップ部分を挟むのだという結論に落ち着きましたが、これだとブラブラして持ち運んだ際ペンが本体とすれて傷つきます。
なぜこんな詐欺みたいな仕様にしたのか理解に苦しみます。こんなホルダーだったら、邪魔なのでむしろなくして欲しいです。

また、ペンの使い心地には結構失望しました。
途切れなく入力できることを期待していたのに、全然そんなことはなく、最初に結構強めに書き出さないと線が途切れます。文字も思ったほど小さく書けません。
プロセッサがローパワーで筆圧検知1024段階のせいなのかなと思いますけど、Apple Pen対応のiPadとまではいかなくとも、デジタイザに対応しない端末にタッチペンで入力するのと劇的に違うことを期待していたので残念です。もちろん、多少は違いますが。
パームリジェクションはアプリや慣れによるものかも知れませんが、手のひらのところが時々反応してしまいます。

次に困ったことと言えば、バッテリーがもたないこと。
仕様では14.6時間もつことになってますが、特に設定を変えないまま持ち出したら、6時間ももちません。確認したところ、通知領域の電源モードは最速から二段目の「高いパフォーマンス」でした。電源プランや画面輝度も変えていません。
いくらなんでも仕様として謳っている約14.6時間と乖離し過ぎです。自分の端末だけおかしいのでしょうか?
(2018/8/26追記:その後6時間は余裕でクリアできるようになりました。やはりDropboxの同期などが影響していたと思われます。連続使用で確認する時間があまり取れないのですが、7~8時間以上もいけるかも知れません。それから、なぜか電源モードは「最も高いパフォーマンス」の方が良さそうな気が……?)
もちろんJEITAバッテリー動作時間測定法 (Ver2.0)が画面輝度最低で無線も使用なしなどかなりあり得ない条件で測定していることは理解していますが、これではACアダプタなしに気軽に持ち出すには不安があります。
C101PAの駆動時間がGoogleの測定方法によるものとはいえ公称9時間で、途中充電なしで持ち出すのにほぼ不安がないのに対して、公称14.6時間のH103HAFが6時間ももたないのでは不条理に感じます。
これはさすがに想定外ですね。
以前Chromebook C101PAはこんなにバッテリーがもつ必要がないとか書いてしまいましたけど、済みません。反省します。
バッテリーが10%を切ってスリープモードに入ると、もうその後は起動できなくなるのもショックでした。これを考えると実質稼働時間はもっと短くなってしまいます。
ただ救いと言えば、モバイルバッテリーからも充電できること。
これはまだ試していませんが、公式に謳っているのでできるのでしょう。

そして、バッテリーとトレードオフだったはずの重量も軽く感じません。不思議なことに鞄に入れていると、900gのC101PAよりも870gのH103HAFの方がなんだか重いような気がするほどです。
そもそも買う前から何故AtomなのにPentium GoldのSurface Goより重くなるんだよ、と思ってましたが、もっと気軽に持ち出せることを期待していたのでバッテリーと併せて非常に残念です。
動作速度に関しても困ったことがひとつ。
emacsの起動がさすがに遅いとか、org-modeへの切り替えにしばらく時間がかかるとかいう問題はまだ我慢ができるとしても(emacsはめったに終了しませんからね)、低速回線(mineo回線節約スイッチONの200Kbps)でWebブラウザを使うと読み込みが完了しないことが頻繁に発生します。
具体的にはChromeではずっと読み込み中のまま、Edgeの方がChromeより速いですが、画面が切り替わるところまでは行っても読み込み済なのに画面は真っ白なままということがしばしば発生します。
MacBookでも、C101PAでもこんな現象は起きたことがないので、いくら低スペックPCだからとは言え、これはないんじゃないかな?と思いました。
最終的にFirefoxを入れてみて、Edgeと似た現象は起きるものの頻度はグッと少なくなったので今のところFirefoxで様子見ですが、ブラウザ三つはただでさえ少ないストレージを圧迫するので困りものです。とはいえ、Chromeも入れておかないと時々困りそうです。
もちろん節約スイッチをオンにしなければ起きない現象のようなのですが、自分としては通常200Kbpsで使うことが多いため不経済なので不満です。
(余談ですが、Chrome、遅いですね。以前は速度でトップを走っていたはずが、いつの間にかドベなんじゃないですかね?)

キーボードについてはC101PAと同じような反発力の強いもので、自分としてはあまり好きではありませんが、キーピッチも配列も"モバイル端末としては"まあまあ問題になるほどではないと思います。(英語キーボードですけど)
静粛性も大きな問題はなし。
emacsを使っていると、時々キーの取りこぼしのようなものは発生しますが、今のところ気になるほどではありません。
キーボードカバーの剛性は問題なさそうです。しかし、裏側がファブリックタイプだと汚れそうで、ちょっと嫌ですね。
トラックパッドについては、以前T100HAで起こったような突然カーソルが飛ぶ現象は今のところ起こっていません。とはいえ、動きが時々鈍くなる現象はあります。
(2018/8/26追記:そもそも処理速度が低いためか、ちょっと他のタスクが重くなるとカーソルも動きが鈍くなる現象が目立ってきました。ただ、カーソルが飛ぶ現象はありません)
また、キーボードに角度がついているので、打ちやすいのですが、時々親指の腹がタッチパッドに触れてカーソルが飛ぶことはあります。

発熱に関しては、しばらく使用してから背面を触ってみると結構熱いですが、手を触れなければ全く気になりません。ペン入力の際に縦持ちする場合でもキーボードを折り返して持つので、キーボードによって手のひらが保護されて、熱が伝わらず気にならないです。

以上、とりあえず一週間くらい使用しての感想はこんなものでしょうか。
それにしても、悪いことばかり書いているような……。
でも、emacsが普通に(なんとか)使えるだけで、すべてを許していますので、さほど後悔していません。(笑)
特別良いところを考えようとしても特に思い浮かばないのですが、値段なりに使えるし、ネットサーフィンが主で、ちょっとキーボード入力もしたい気軽に使えるマシンということでは確かにChromebookには及ばないでしょうけど、痒い所に手が届き、かつ将来的にちょっと凝ったことがしたくなった場合カスタマイズすることには長い歴史を持つWindows機の方が絶対有利です。以前にも書いたようにChromebookはお金持ちの3台目、4台目用のPCです。
廉価なMacBookが存在しない以上、一台しか持てない場合Windows機一択だと思います。
一台しか持たない場合のPCとしてこのH103HAFがお勧めできるかと言ったら当然ノーですが、外でもヘビーに使いたいという人ではなく、時々ちょっと持ち出して使いたいという用途には良いと思います。
その中で、ペン入力もしたいけど、Surface Goに10万円前後出すのは馬鹿らしいと思う人にはお勧めです。
一台目のPCとして考えた場合は、むしろもっと廉価にCeleron機が買えたりするので、Celeron以上の方が幸せになります。(Celeron機、持っていないので無責任発言ですけど)
もちろん、使用頻度はきっとそんなに高くないはずのマシンに10万円前後出してドヤ顔したい方にはSurface Goが良いんでしょう。(笑)
でも、キックスタンドタイプって膝の上でもなんとか使えるのですが、ベッドの上でだらだら使う時置いた状態で向きを変えようとしてもくるっと回ってくれなくて不便だなとか、キーボード入力する時まずキーボードを広げて、次にキックスタンドも出して、と二段階の手順を踏まないといけないのは面倒だなと思いました。そう考えると、やはりクラムシェル型って完成された形なんですね。なので、キックスタンドタイプって、あくまでもペンを多用する人向けなんだな、と思いました。

ということで、グダグダ書いて結論もはっきりしなくなりましたが、要するに気軽に使うポータブルPCとしては

  • ほぼブラウジングのみならiPad(家庭内モバイルならiPad mini最強)
  • ペン入力不要。テキスト入力重視ならCeleron以上のクラムシェル型
  • ペン入力もテキスト入力も重視ならキックスタンドタイプ等2in1(スタバでドヤ顔するならSurface Go)

というところでしょうか?

自分としてはChromebookへのイラつきから、さほど必要もないのに購入したH103HAFですが、後悔はしていません。
何よりもChromebookを離れて心の安定を取り戻した(おおげさ?)のは大きいですし、emacsを使えてかつアクティブペンも使うことができるので、多少速度が遅いことには目をつぶることができます。
(2018/8/26追記:Windowsをバージョン1803にアップデートしたら、NTemacsでWindowsのIMEが使えなくなりました。これはディスク容量など色々な意味で辛いです。回復可能か、挑戦中)
良い買い物だったと思います。

最後にASUSでは9月30日まで買い替えキャンペーンをやっていて、このキャンペーンを使えば(現時点でASUSの対象商品を持っている人が対象ですが)T103HAFも4万円を切りますね。
https://shop.asus.co.jp/allasus_campaign/

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