Chromebookはおすすめできない

Twitterのタイムラインを見ているうちに、つい魔が差してChromebookを買ってしまいました。
機種はASUSのChromebook flip C101PAです。
散々あちこちでレビューされていると思うので、開封レビューは割愛です。
自分のタイムラインを見ている限りでは絶賛されているChromebookですが、万人向けではないなあというのが率直な感想なので、その点について書きたいと思います。

まず、三日ほど使ってみた上でC101PA自体の感想を良いところ悪いところに分けて列挙したいと思います。

良い点
・発熱がない
Webを見たりテキストを入力したりするレベルでは全く発熱を感じません(充電中は発熱あり(注))。冬であることもありますし、重い処理そのものをする機械でもないので、あまり直接的な比較はできませんが、これは大きな利点。
・軽い
片手で持ってどこへでも持ち運べる大きさです。ただし、タブレットモードでは大きさと重量を感じてしまいます。
・バッテリーが長持ち
4時間以上ほぼつけっぱなしでもまだバッテリーは54%(公称9時間達成できそうです)。概ねまる一日電源なしでの運用に耐えるでしょう。
・キーボードの感触が悪くない
特別優れている訳ではないですが、MacBook Air比較で若干重めというか反発力が強めで、ストロークはMBAよりはあります。なお、カチャカチャ音がするということはありません。

悪い点
・ACアダプタがコンセントを格納できず、重め。
・タブレットモードではWebブラウジングに向かない
実際タブレットとしては重く、裏側のキーボードを握って支えるのには違和感があり、さらに縦持ちにした場合表示はPCモードのままなので多くのWebサイトで横幅いっぱいの情報が一覧できず、使いづらいです。
・ちょっと解像度が低い(Kindleのフォント表示がほんの少し気にかかります)

充電がType-Cなので回避可能だとしても、ちょっと野暮ったい付属のACアダプター

主にハードウェアの魅力となってしまいましたが、Chrome OSの軽さがこのハードでの運用を実現しているのは事実なのでChromebookの魅力と言い換えても良いのかも知れません。
しかし、Twitterなどを見ていて絶賛されているChromebookの魅力というのが実際に使ってみて自分にはどうもピンと来ません。
Chromebookの魅力としてよく聞くのが次の三点。

1.起動が早くてすぐ使える
2.シンプルなOSでブラウジングやテキスト打ちに向いている
3.安くても高品質

しかし、1の起動が速くてすぐ使えるというのは、他のノートでも使わない時はスリープにしておけば違いはありませんよね?電源オフからの起動は確かにスリープからの復帰と大して違いがないほど速いですがWindows10も苛々するほど待たされないので、問題にするほどではないような気がします。(Macも以前はかなり速かったのに徐々に時間がかかるようになってしまいましたね)
ただ、スリープ状態でのバッテリー消費を考えた場合は、データ保存だけちゃんとすれば爆速で電源オフから立ち上がるChromebookは有利かも知れません。
(なお、Chromebook flipのスリープ状態での電力消費はそこそこあるようで、4〜5時間くらいで2%減っていました)

また2のネット接続がほぼ必須で重い処理を要求されるタスクは苦手だけれど、その分シンプルにブラウジングやテキスト打ちに向いているというお話も、大は小を兼ねるで、余計なソフトウェアを導入しなければWindowsでもMacでも同じでしょう。

3のChromebookが安くても高品質というのは、同じような価格で買えるASUSのTransbook T100HAと比べてさほど大きな差はないように感じます。

T100HAは金属筐体ではありませんが、質感は悪くないです。二台はとてもよく似てます。

ということで、Chromebookに感激している人は普段ハードディスクのPCを使っている人なのではないかな?と想像してしまいます。
SSDやeMMCをストレージとして持っているノートPCを普段使っている人にとって、Chromebookが信者を生むほど良いものなのだろうかと不思議に感じます。
自分としては所有しているASUSのTransbook T100HAと比べても両者はほとんど違いがなく感じます。
動作自体はC101PAの方がキビキビ動き、Transbookの10.1インチのディスプレイで動かすWindows10はなんだかチマチマしていて、タッチ操作もし辛い部分はありますが、Androidアプリを除くとオフラインでできることがかなり限定されるChromebookとは痛み分けという印象。
ChromebookはWindowsやMacなどの「なんでもできる万能のツール」としてのPCではありません。
熱狂している人たちはすでに何台もPCを所有していて、「気軽に使えるキーボード付きタブレット」のようなイメージで使っているのではないでしょうか?
安く高品質というのがウリでありながら、実際はお金持の方が(Chromebookも)何台も買うための商品ではないかと。(僕はお金持ちではないのにうっかり買ってしまいましたが(笑))
所詮はお金持ちの贅沢品ですね。(笑)

まだ使い始めて間も無く、もうしばらく使ってみないと本当の良さは分からないかも知れませんが、自分としての現在の印象はそんなところです。正直Androidタブレットで良いのではないかと。
そのため、僕としては1台目のPCとしての購入はもちろん、なんらかの強い意志を持って(?笑)ぜひChromebookを買いたいという人以外にはお勧めできません。

ただし、例外として、純粋にテキスト打ちをしたいという人。例えばWordPressに直接入力するブロガーとか小説家などのテキスト打ち専念の方には今すぐ買い替えを進言したいくらいお勧めします充電しないで使用する場合はお勧めします。
筐体の発熱がなく、バッテリーが長持ちという利点、特に発熱が少ないという点についてはこの一点だけでもテキスト打ちのみの方々には強くお勧めできると思います(注)ACアダプタを挿さないで使う場合はお勧めできます。キーボード周りが熱くなると集中力が削がれますよね。
まだAndroidアプリのサポートが安定していないようですが、縦書きプレビューもオプションで備えたJota+などの優れたエディタもあります。
昔モバイルギアとかSigmarionシリーズ、Life Touch Noteなどを使っていた人たちには(少し重いですけど)C101PAなどは特にお勧めだと思います。

結局のところブラウザとテキスト入力に特化した人にお勧めという、考えてみると他の人と同じ感想かも知れませんが、熱狂のあまりChromebookを何台も買ってしまうような信者がいっぱい増えるのはちょっと大げさなんじゃないかなあと思った次第です。
というより本音を言えば、MacBookシリーズを使っている人にとって、価格を除けばChromebookに入れ込む理由はほとんどないように思えてしまうのです。
自分としてはemacsキーアサインが、多くのソフトウェア上で使える、辞書機能を標準装備してSpotlightですぐに呼び出せる、(自分としてのキラーアプリである)iOSと同期するメモを備え、もちろんオフラインで十分使えてアプリ開発もこなせる。そんなMacが手放せない訳で、Chromebookに負けているのは発熱と価格だけです。
それと、気軽に家庭内モバイルをする場合でもキーボードがなくても最強としか思えないiPad miniがあるので、気軽さの点でもChromebookが優れているようには感じないということもあります。

ただ、C101PAは今後も使っていきます。売却しても(できない?)二束三文ですし、基本的に今回Chromebookを買ったのは弾みだけではなく、色々試したいこともあるので。
という訳でChromebookの話は多分まだ続きます。

 

(注)充電中ケーブルを接続している右側が全体に発熱します。火傷しそうなほどの熱ではありませんが、場合によっては(Linuxのダウンロード中など)かなり耐え難い熱さになりますので、この点からやはりお勧めできなくなりました。(2017/12/12追記)

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